「サーバ監視」のエンジニアに必要なスキル

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3つのサーバ監視業務を知る

エンジニア全体を見渡す時、各々が専門分野を有する一方、より広い関連知識の習得に余念が無い一方、サーバ監視分野に関しては、これを専門とするエンジニア以外の大半の方々は、必ずしも専門知識や技術に精通しているとは限らぬ傾向が見られます。
ちなみにこのサーバ監視業務は、ハードウェア監視、死活監視、トラフィック監視の3つに分けて捉える事が出来ます。

まずはハードウェア監視ですが、これはシステム内に監視専用のハードウェアとソフトウェアを設置し、システム全体の故障の有無を常時チェックする監視方法です。
次に死活監視ですが、こちらは監視するシステムの外部から一定時間ごとに信号を届け、適正な反応の有無から監視対象システムの作動状況をチェックする方法です。

そして最期のトラフィック監視ですが、こちらはネットワーク全体の情報の負荷状態を時間毎にチェックから、過剰な状況となれば制限を設ける事でシステム全体への過剰な負荷を抑制する監視スタイルです。
ちなみに一般的に「サーバ監視」と称される業務請負に際しては、単に監視から異常を通報するまでを作業範囲とする場合と、復旧作業も請負業務の範疇に入る場合の2種類があり、必要に応じて確認が求められます。

サーバ監視エンジニアに求められるスキル

サーバ監視は監視対象のシステムの不具合をいち早く察知から、その原因を特定する迅速確実な対応が求められる作業です。
ちなみにエンジニアに必須と捉えられるスキルとして、以下に挙げる各々の専門知識が見逃せません。

まずはコマンドに関する知識は必要不可欠で、実際にサーバ監視業務担当の求人情報には、通常その旨が応募資格条件に明記されています。
次にトラブルシュートの知識も大切で、最初は自身で全てを自力対応出来ずとも大丈夫ですが、いち早くトラブルを察知する、どのようなパターンでトラブルが連動するのかなど、知識的なシミュレーション能力が問われます。
他には忍耐力と集中力、いずれも専門知識云々では無く、1個人としての仕事に対する姿勢の部分ですが、地道な作業が求められる以上、双方が欠かせません。

勿論サーバ監視業務に携わる希望をお持ちの全ての方々が、上記全ての能力を応募時点で十分に兼ね備えておられるとは限りません。
大切なのは常に自身のスキルアップを視野に入れ、地道に実践を続ける姿勢であり、こうした前向きな姿勢が認められる方々であれば、十分に門戸を開けて貰える分野です。

特にサーバ監視業務を専門とするエンジニアは絶対数が少なく、現在未経験者にとってはITエンジニアとしての第一歩を狙いやすい分野である点も見逃せません。
そしてプラスアルファとして、英語圏から次々と新たな情報とハードやソフトが届けられる同業界である以上、英語力アップが自身の大きな武器となる事実に関しても、ぜひこの機会に確認しておいてください。