エンジニアの転職でありがちな失敗例

男性の後ろ姿

応募段階での勇み足の失敗例

全ての業種に於ける転職活動に際し、応募者側が何より重点を置く作業として、より自身をアピールするノウハウの駆使が挙げられます。
とりわけ同業種内でより好条件での採用が期待される企業へのアプローチとなれば、履歴書と職務経歴書の作成に際しては、より一層両肩に力が入って当然です。

ところが実際には、この初動段階の「間違った頑張り」が目につくのもまた、エンジニアの転職に見られる特徴に他なりません。
ここでは以下、多くの前例を反面教師と確かめる作業を通じ、皆さんが誤った二の轍を踏まぬ参考にしていただくべく、典型例を幾つかご紹介申し上げます。

いわゆる職務経歴書は一般的に、決まった書式が存在していません。
中には詳細を指定する企業も見られますが、自身を最も自分流にアピール出来る提出書類であり、採用する企業側も職務経歴書から人物像を推察すると捉えておくべきです。
>>職務経歴書の基本の書き方と受かる秘訣

テンプレートあり

ちなみに注意すべきポイントとしては、適度な情報量、シンプルな構成、余計なアピールと映る情報は除外するのが暗黙の了解的還俗ですが、専門スキルが求められるエンジニアの転職希望者は、この部分がお留守になりがちです。

まるで絵巻物の如き職務経歴書、また情報を詰め込む事に集中しすぎたが故のレイアウトの悪さ、更には直接全く無関係の特技や資格を延々羅列するなど、いずれも大量に届く職務経歴書に目を通す担当者からすれば、第一印象の時点で「アウト!」と判断されるリスクが否めません。

面接に至る手前での、こうした基礎的な不注意が原因で、採用試験の初期段階で撥ねられてしまっては、悔やんでも悔やみ切れず、転職前段階の失敗例としてご確認いただきたく、ここにお伝え申し上げておきます。
但し英語力を証明する資格関連に関しては、多くの企業が求めるスキルとマッチしていますので、臆せず正確に各々の資格の正式名称を明記してください。

不十分な質疑応答の結果

採用試験も最終段階を迎え、個人面談段階まで進めばようやく、応募者である1個人として、具体的に確認しておきたい内容の質疑応答が叶う環境が与えられます。
この場面で採用担当者が着目しているのは、皆さんが声にする質問内容のみならず、面接担当者との会話を通じ、コミュニケーション能力全体をチェックしている事実を踏まえておいてください。

現在から未来に向け、エンジニアには専門知識や技術以外にも、幅広い実社会関連の知識や、幅広い業種の人達との円滑な意思疎通能力が求められています。
採用試験の面接なる大きな緊張感を伴う場面に際し、応募者が用いる言葉遣いや口調や声のトーン、更には無意識にみせる仕草はそのまま、自社の大切なクライアントの前での立ち振舞いを顕著に現します。

エンジニアとしての自身の優れた可能性のアピールと、一方的に自らが確認したい内容を矢継ぎ早に畳み掛ける姿勢が見られれば、評価面で大きなマイナスポイントに繋がります。
コミュニケーションは言葉と心のキャッチボールという基本中の基本を忘れず、1人の社会人として面接に臨む事で、自らが希望する新天地でのエンジニアとしてのりスタートを実現させてください。