エンジニアが異業種に転職するには

エスカレーター

情報収集と先入観に捉われ過ぎぬ姿勢を

エンジニアから異業種への転職を、現実問題として視野に入れられるキッカケや事情などは、人それぞれ異なって当然です。
それでも各々が人生を掛けて培って来た、エンジニアとしてのキャリアを一旦棚上げから、経済社会を生きて行くために新たな仕事を探す決心に至られた事実は軽くはありません。
絶対に譲れぬ希望条件を満たす転職先を確実に見つけだしてこそ、初めて本当の意味での転職活動のスタートとなる訳ですから、まずはより多くの信憑性が確認出来る情報の収集が欠かせません。

例えば自身の周囲のエンジニアの転職事例や体験談、更にはインターネット上で多数配信されている関連情報など、その時点出に於けるエンジニアから異業種への転職事情を、冷静に確かめる作業を実践してください。
勿論職業選択の自由が法的に認められたこの国ですが、売り手市場のエンジニアとは違い、これから皆さんが挑まれるのはあくまで「元エンジニアの実質未経験者」としての転職活動です。
不要に臆する必要こそありませんが、自己評価や現状分析を誤り、初動の方向性や設定される希望条件を誤った結果、再就職までに無用な時間を浪費してしまっては本末転倒です。

エンジニアの専門知識以外の特技や資格を活かす

実際にエンジニアの異業種転職先は数え切れず、事務職、販売職、サービス業、デザイナー職など、採用する側と従事を希望する側双方のニーズが合致すれば、あらゆる異業種でのリスタートが十分可能である、何よりの証明となる事例が確認されています。
ここで再確認いただきたいポイントとして、かつて皆さんがエンジニアに拘ってお仕事を探された時と同じく、次に従事したい業種更には特定の職種を胸に抱いておられるのか否か、この部分の自問自答が挙げられます。

諸事情で「とりあえずエンジニアは続けたく無いが、収入レベルは落とせない」なる希望と現状が存在するとすれば、この譲歩が難しい条件をクリアしてくれる再就職先の防臭情報を探す作業が求められ、現実問題としてその門戸は決して広くない可能性へのチャレンジとなります。

ここでお薦めしたい再就職活動時の武器として、一定期間眠らせておられた資格や特技、あるいはエンジニア時代の職務遂行時に役立った資格や特技を、自らのセールスポイントとして前面に押し出すスタイルの実践です。
それが例えば学生時代に合格した実用英語検定などの場合、いささか錆び着いてしまい、本当の実力面での不安が否めずして当然ですが、この機会に再度勉強し直す事で輝きを取り戻すなど、昔取った杵柄の再生作業法は幾通りも存在しています。

またエンジニアの場合、日本で仕事を探すだけではなく世界を見てグローバルな活躍を目指すことも可能です。転職というわけではなくエンジニアとしての経験をさらに積んでスキルアップするために、アメリカ留学をする人も少なくはありません。

異業種への転職と言う道ではなく、違う角度からエンジニアとして、人として成長するというのもありではないでしょうか。異業種の転職を特に急ぐ必要性は無い、タイミングが合えば実践したい中長期的なプランであれば、何かを勉強し直して磨きをかけておくのも一案です。